第3回 被災地へ元気と笑顔を届けよう

 つづき楽校は東日本大震災発災後一年目に、被災地へ行けなくても都筑区で被災地へあたたかい気持ちを伝えたいという思いで、

   復興支援「わすれない3・11」~応援しよう都筑から~
を都筑区の市民団体(20団体)と一緒に開催してきました。今年で3回を迎えました。 イベントを通じて被災地の方達とつながり、イベントにボランティア参加された有志で出来た”二輪草”というグループで、イベント参加のお礼と被災地訪問を続け、笑顔と元気を届ける事を目的にして今回は3回目です。毎回新しい出会いと発見が有り、色んなお土産で心が一杯になりました。
 つづき楽校が蒔いた種が芽を出し始めているのは大変嬉しいことです。今後も続けるつもりです。
行  き 先:岩手県一関市、宮城県気仙沼市、福島県二本松市
日      程;6月28日~6月30日(2泊3日)
参加者数;10名(都筑区7名、福島1名、南相馬2名)

気仙沼市鹿折(ししおり)地区

 今は撤去されたが、共徳丸と言う大きな船が流されて来た所です。
すがとよ酒店の店主の菅原文子さんから当時の話を聞きました。
夫と義父母が流されて、「あなたにあいたくて」と言う本を書き
昨年度の恋文大賞を受賞されました。
 明るく前向きに、いち早く仮設で店舗を始め、蔵に残った酒のラベルを 「負けねえぞ気仙沼」と書き、汚れたラベルを貼り換えて販売されています。 息子さんたちはコンビニを開店して頑張っています。
 鹿折地区の被災前と後の同じ場所の写真です。

気仙沼市南町紫市場(仮設商店街)

 フリーダムという店で食事をした時に店主の千葉さんに避難場所紫地区集会所での話を伺いました。千葉さんはそこでリーダーでしたが、
避難所での生活では、日頃の近所づきあいがいかに大切か力説されていたのが印象的でした。
 震災前は大きな料亭の「自由軒」を営んでいましたが、震災後一度はあきらめたが、息子さんたちに励まされて、仮設商店街に「フリーダム」を出して営業中です。

気仙沼港町自治会の皆様との交流会

 港町は復興支援イベントに毎年来て下さっている清水保彦さんが
住んでいた場所で、清水さんの家は津波で流されましたが蔵だけが残り、その蔵へ皆さんが集まって下さいました。
震災後集まったのは初めてとのことで、驚きと共に同時に役に立った感があり嬉しさを感じました。
 皆さんは仮設暮らしで、震災の教訓として、避難訓練は時間帯や開催日等いろんなパターンで行う必要がある、とのことでした。
カーボーイハットの白幡さんは清水さんの子どもの頃からの友人で、
白幡さんの仮設には昨年のこの会で伺いました。白幡さんは家族5人を失くされて今はお孫さんと2人で仮設に住んでおられます。
差し棒を持っている方は白幡さんの甥っこさんで、気仙沼の大島で私たちが泊まった「くりこ」という宿のご主人が語り部をしているところです。「くりこ」は白幡さんの実家です。

二本松市東和地区

「あぶくま農と暮らし塾」で震災が起こる前からワイン作りを勉強していた代表の斎藤さんが震災後も情熱を傾け、葡萄の苗植えから始め少しづつ出来始めているがまだ出荷できる段階ではないそうです。
震災後福島産の果物が売れなくて困っている現状を憂慮し、加工品なら売れるのでは、とリンゴのお酒を作ることを思い立ち試行錯誤を重ね製品化に成功し、りんごのシードルとして昨年から販売をしております。
https://ja-jp.facebook.com/fukuyumewine

二本松東和地区

 ななくさ農場の関さんのご自宅にて。
復興支援イベントで二本松製和手ぬぐいの販売がきっかけで知り合った関さんは有機農業を目指し二本松へ移住して約8年が過ぎ、ご自宅にブルワリーがあり地ビールを作って販売もしております。

二本松東和地区

 有機農業を目指し二本松東和地区で頑張っているIターンやUターンの若者が農家民宿「ゆんたに」に集まり交流会を開いてくれました。
卵に夢をかける青年、あくまでも有機農業にごだわる青年など、あきらめない姿に感動しました。ますます応援したくなりました。