あったか演芸会  ~わすれない3.11~

 第4回「あったか演芸会」が寒さ厳しい師走の7日(日)都筑区社会福祉協議会のあるかけはし都筑において開催しました。

昨年度からは「わすれない311」を副題にかかげ、多くの皆様に被災地の現状等をお伝えしています。

今年は第1部では福島原発と津波の被害を受けた南相馬原町在住の鹿山さまご夫妻にお越し頂き、3年9か月が過ぎた現状や思いをお話しいただきました。震災後は一時川崎に避難され、お孫さん達は現在も川崎にすんでいらっしゃるとの事でしたが、ご夫妻は現在南相馬に戻り生活をされている中で見えないものとの戦いや近隣の方達の苦悩や想い等を元気に明るくお話をされました。お2人のお人柄から発する言葉が会場の皆様の胸にジーンと響き、改めて震災の事、原発の事を考える良い時間となりました。又会場に大船渡出身の方が見えており、鹿山さんが胸につけていたカメのブローチに驚き、「それ私の弟が作ったものです、どうしてそれを付けているのですか?」との質問があり、今年3月の「わすれない311イベント」で購入したものです、との答えに「カメの取り持つ縁」つながっていますね、と一気に会場の雰囲気が和らぎ、まさに、つづき楽校が目指している“あたたかくつながっている”社会を実感する場面に思わず笑みがこぼれました。

 第2部は、

 1番手に “飛び出せ園バス隊”の元気で明るく楽しい人形劇に老若男女はすっかり虜になり、おまけの南京玉すだれでは「あっ、そ~れそ~れ」の掛け声に心は一つに次へとつながりました。

 2番手は可愛い5歳から14歳までの男女21名構成の“かなりあ少年少女合唱団によるクリスマスソングの数々、最後はドレミの歌を大合唱。気分も晴れ晴れ元気一杯になりました。

 3番手は雰囲気も一転、小泉行正さんによる「タンゴ風どじょうすくい」や昭和枯れすすきを一人二役で熱唱、最後は笑いの極意を伝授、会場中が”わっはっは“の笑声に包まれました。

 取りを飾った4番手は創部15周年の伝統ある「つづきマジッククラブ」軽快な手さばきにすっかりマジックの世界に引き込まれました。

 余韻残る中全員での「ふるさと」合唱でお開きとなりました。

鹿山さまご夫妻の又3月にあいましょう、との言葉が、私たちに元気とやる気を与えて下さいました。

  来場者の満足感が笑顔の挨拶となり主催者の心に喜びが満ち溢れ、今年も何とか乗り切れそうです。

 今回は80名もの皆さんにご来場いただき、更には6,100円もの義援金にもご協力していただきまして有難うございます。

ご協賛、ご協力いただいた出演者、ボランティア、参加者の皆様本当に本当に有難うございました。

 皆様よいお年をお迎え下さい。

             つづき楽校代表 図子 俊子


福島県南相馬からの報告

飛び出せ園バス隊

かなりあ少年少女合唱団

どじょうすくい

つづきマジッククラブ